「親心を育てる保育園のアプローチ」講演会+サロン(意見交換会)開催します。

さて、来る8月31日(土)午後2時より、新宿区アイランドタワー4Fにある麗澤大学東京研究センターにおいて、「親心を育てる保育園のアプローチ」と題し、別紙内容にてお話をさせていただくことになりました。

7月24日のクローズアップ現代では、「深刻化する保育士不足」と題し、保育士の無理な仕事の状況や望ましくない保育の現状が放映されています。そうした中、安定、安心して保育士が仕事に携わることができるような工夫の一端をお伝えしたいと思います。どうぞ、お時間をお作りいただき、ご参加ください。

親学会チラシ2013.PDF

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年長組のお泊まり保育(合宿)

年長組のお泊まり保育(合宿)と希望保育

年長組のお泊まり保育(合宿)で岩飛び込みと川下りを楽しみました。

プールの飛び込みとはちょっと違う!(と言っておりました)

自分の足でジャンプする。それが大切!

 

年中以下のクラスの希望保育により、年長組の野外体験に、保育士の配置に増員が可能になりますので、一般的には危険といって避けてしまうような体験も可能になります。

まずは、川遊びの楽しさを知ってもらうことが大切です。そして、同時に川の危険性についても体験することが必要でしょう。

7月28日(日)の毎日新聞に次のような記事が掲載されました。

清流で川遊び(夏休みに自然の楽しさ、怖さを学ぶ)  

「『危ない』と言って遊ばせなければ、危ないことが子ども自身には分からない。自分が親しんできた川の楽しさを、今の子どもたちに知ってほしい」と達人(川の達人)は話していた。
昔と違って親はつい、子供を守るために、危険な場所へは遊びに行かせないという発想になる。でも、そうすると、子どもたちは自然の楽しみを知ることなく遠ざけられてしまう。

お友達の足を持って、つながって

めだかがいた!そーっと、そっと!

やっととれた!

共励保育園の年長組の川遊びでは、岩飛び込みや川の流れに沿って流されていく体験、虫探しなどを満喫します。保育士や看護師を配置し十分配慮しながらも、危険な体験を子供たちに経験してもらう。こんな活動ができるのも、年中組以下の保護者の皆さんが希望保育に協力してくださるからです。

年長組の保護者の方からは、「自分の子が、このお泊まり保育(合宿)を体験して、初めて希望保育の大切さが分かった!」との感想をいただきました。

年長児になれば、みんなが経験できる。しかし、年中以下のクラスの協力が得られなければ、保育士の増員配置ができなくなり、この特別な野外体験はできなくなります。

希望保育は、小さいクラスの人達には、何か年金のような仕組みなのです。しかし、この野外体験(年金)は年長クラスになれば必ず参加(受け取ることが)できるのです。 保育予算が国の制度によってぎりぎりで組まれている以上、そのままでは特別な活動はできません。保護者の皆さんのご協力が絶対必要になります。

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「深刻化する保育士不足」 NHKクローズアップ現代

深刻化する保育士不足 〜“待機児童ゼロ”への壁〜

深刻化する保育士不足 ~“待機児童ゼロ”への壁~ (テレビ番組のテキスト化情報)
保育士争奪戦のいま(クローズアップ現代、スタッフの部屋から)

 

 「2年で20万人分、5年で40万人分の保育の受け皿を確保する。」政府の「待機児童解消加速化プラン」。いち早く“ゼロ宣言”をした横浜をモデルに待機児童解消を図る。しかし、保育の「ハコ」は確保できても、不足するのが保育士。新たに7万4千人が必要になる。既に激しい争奪戦が始まり、保育士を大量に引き抜かれた園や、預かる子どもを制限せざるを得ない園も現れている。保育士不足を加速させているのが、高い離職率。保育士の資格を持ちながら働いていない「潜在保育士」は68万人に上る。食物アレルギーや乳幼児突然死症候群への対策、保護者からの要望への対応など、保育現場の変化が拍車をかける。景気低迷や、少子高齢化による労働力不足が懸念される中、女性が出産後も働ける環境が必要な日本。その鍵を握る「待機児童問題」をどうしたら解決できるのか考える。(2013/7/24・NHKクローズアップ現代)

 

2013年7月24日のNHKクローズアップ現代が取り上げた「保育士不足」問題です。サイトに掲載された文章を読むだけでも深刻さが伝わってきます。番組に一貫して流れているのは、「母親が働くには保育所が必要」というメッセージでした。預けられている子供のことについては何の言及もありませんでした。子供への視点が欠けています。

保育所を支える保育士がいない。保育所養成所を卒業しても半数の人が保育の仕事に就かない。過去に保育士として仕事に就いていた人も、以前の保育所とは様変わりし、負担感が増大した仕事には戻らないといいます。

なぜ、そうなったのでしょうか?

「保育士の給料が上げられない仕組み」

番組の中で取材した記者が、「保育士の給料を上げたくても、簡単には上げられない仕組みになっている」と言及しています。そう、保育所には「保育単価制度」というものがあり、保育所は国が定めた単価で運営するように決められています。

その単価の構成は、人件費、事業費、事務費などとなっており、基本的には保育に全て使われ、余剰金は残さないという仕組みです。ですから、定員の大きい保育所の単価はスケールメリットがあるということで、定員の小さい保育所の単価と比べて低く設定されます。

一般に、お商売で言えば、商品をたくさん売った所は収益が増えるはずです。保育園も、保育園児が増えれば、当然保育園の収入が増えるはずです。ところが、以上のように単価が低く設定され、調整されてしまいますので、1年間の運営が行われた後には、お金が残らないという仕組みにされてしまいます。

これが、NHK記者のいう、「保育士の給料を簡単には上げられない仕組み」なのです。つまり、国で充当すべき人件費が決められているので、認可保育所は国の枠を越えて保育士の給料を上げることは難しいのです。

こうした状況にもかかわらず、大資本の株式会社との競争が仕掛けられましたから、弱小の認可保育所はたまりません。競争しようにも、基本的には打つ手がないのです。

大資本の株式会社は、資本を自由に使うことができますので、「保育士を集める!」といったことが必要になれば、そこに資本を一気に投じて、保育士養成所や大学の保育資格を取得する予定の人達を青田刈りしてしまいます。

株式会社の中には、海外研修を売り物にして新人保育士を集めます。一度に200人も、400人も採用する株式会社が出てきました。人事担当者によって地方の養成所を総なめにし、保育士を刈り集めてしまいますので、地方の保育所でも保育士不足が深刻になってしまったという話です。

保育士が不足すれば、他の保育園から引き抜く強引なやり方。「既に激しい争奪戦が始まり、保育士を大量に引き抜かれた園や、預かる子どもを制限せざるを得ない園も現れている。」とのことです。

 

「負担が増した保育士の仕事」

加えて、保育士には、長時間保育、子供たちの異変、アレルギー対策、保護者のクレーム対策、集団感染、SUDSなど、対応することが増え、気の抜くことができないような仕事状況が当たり前になりました。その結果、この仕事には就きたくないという人が増えたのです。

これまで、国は8時間保育を11時間開所などとし、単価も上げずに3時間も保育時間を増やしたり、病気の時も預かれ、どんな残業にも対応せよと延長保育を推進したり、感染症などが出れば、保育園の不始末として厳しく取り調べ、全てのしわ寄せを保育士に押しつけてきました。

保育士を企業の下請けにすれば、母親は働くことができる、という単純な考えで、あまり文句を言わない我慢強い保育士たちに、いろいろな歪みを押しつけてきました。

その結果、保育士になり手がいなくなった。ということです。これは「保育士のストライキ」です。

この問題は、国が保育に関する基本的な考え方を改めない限り解決の方向は見いだせません。残念ながら、いくら保育所をつくっても、保育士がいないことになります。

 

呆れた国の新保育施策「ミニ保育所」

こうした状況に、国の保育施策担当者は、次のようななりふり構わない施策を展開してきました。

「ミニ保育所」新設

待機児童解消へ新認可基準・保育士配置規制を緩和

「ビルの空きスペースなどで開く「小規模保育(ミニ保育所)」を新設。全ての職員が保育士の資格を持たない施設でも国費で支援できるようにする。機動的に増やせるミニ保育所を待機児童の切り札と位置付け、40万人分の受け皿作りを急ぐ。」

「従来の認可保育所では全職員が保育士資格を持っていることを義務づけていた。今回の認可基準案ではこの規制を大幅に緩和し、職員の半分しか保育士がいなくても認可対象とすることにした。」

こんなことをすれば、質の低い、資格の無い保育士が激増することは目に見えています。園庭もなく、狭い部屋に押し込められ、一日11時間、13時間も保育所で生活する。加えて対応する保育士の質が落ちていく。子供たちに影響が出ないはずはありません。日本の未来を担う子供たちが、今後どんな人間に育っていくか。既に、ニートや引きこもりなど、子供たちの異変はいたる所でしてきされてきました。これらの子供たちの異変は乳幼児期における保育が強く影響しています。

子供の健全な発達を保障すべき国が、待機児童解消を謳い文句に、国の最低基準である保育士の配置基準までも、一気に緩めてしまいました。どうして、こんなことが許されるのでしょうか。だれか止めてくれないのでしょうか。

国が、なりふり構わない施策で保育施設を増やしても、保育士の大変な仕事が改善されない限り、保育士は増えません。その増えない保育士を見込んで、資格を持たない人を保育に就かせる。これは、いくらなんでも「禁じ手」だと思います。これは、「してはいけないこと」です。

待機児童の解消が、さまざまな歪みを日本の社会に生んでいくことを理解しない国の保育施策担当者。この人達は、本当に保育施策を担当するに相応しい人達なのでしょうか。

 皆さん、ぜひ考えてみて下さい。

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「便利な保育園」が奪う・・U-CAN「保育の手」夏号で紹介される。

拙著「「便利な保育園」が奪う本当はもっと大切なもの」が保育士資格取得・通信講座のU-CANの『保育の手」2013年夏号の「保育の本棚」に、『保育士試験を受けるにあたって、ぜひ読んでおきたい本を紹介します。』として紹介されました。

本の表紙の写真に加えて、次のような紹介文がありました。

待機児童問題対策のために保育の企業参入が認められる一方で、次世代を担う子どもたちにとってどのような保育が本当に望ましいのかという議論が十分になされていないようです。

長年保育を実践してきた著者は、大人の都合だけで、保育サービスの「便利さ」を追求することの危うさを訴えます。また、いわゆる三歳児神話には理由があるとして、外国の実例などを紹介しています。

新聞やテレビでは、便利な保育園が増えるのは望ましいこととする論調が目立ち、著者のような反対意見がじっくり紹介される機会は少ないようです。しかし、経済目線の保育政策を批判し、子どもを守ろうとする著者の意見は、読者自身の働き方や生き方を考える上でも大いに参考になるでしょう。

大変光栄です。短い文章の中に、私の本の、訴えたいポイントを的確に掴んで表現する文章力には、本当に感心しました。プロのなす技なのでしょう。

この本は、保育問題について、何が問題なのかをわかりやすく整理したものです。是非、ご一読ください。

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BSフジ・プライムニュースの話2

さて、番組のタイトルは「待機児童ゼロを実現 横浜市長」ということでしたから、取材は横浜保育室、コンシェルジュなど、横浜市長の待機児童ゼロを実現させた手腕に焦点を当てた番組構成でした。そこに、なぜ長田が起用されたか?そこは番組のプロデューサーに聞かなければ真意はわかりません。

私としては、既に「便利な保育園が奪う本当はもっと大切なもの」を出版していましたから、その本を読んでくださり、林市長の進める待機児童ゼロ作戦に異論をはさんでくれる人材を求めていたのだと理解し、私の日頃考えていることを正直にお伝えしようと心に決めました。

幸い、フジテレビのお迎えが遅く、遅刻したことによって、まったく事前の打ち合わせ無しに本番を迎えましたから、私としては、番組の趣旨を考え、自分の発言を調整しなければならないような指示もありませんでしたので、考えていたことを発言できたことは良かったと思っています。

NHKの某プロデューサー氏も、この番組を見て、次のような感想を下さいました。

「まずは、色々な意味で『拍手!』でした。
第一は『この番組が長田先生をゲストに起用したこと』です。
先生が林市長に対してどのようなお話をされるか、担当のディレクターは事前に分かっていたでしょう。分かっていて先生を起用した番組ディレクター、それを許したプロデューサーに敬意を表したいと思います。
長田先生をゲストに、それも一人だけのゲストとして選んだ勇気は素晴らしいと思います。
この番組には株式会社の参入を讃えるような意図的なものがなかった。司会者も決して林市長に迎合してはいなかった。そして、長田先生がご出演なさったことで、この番組は、決して『橫浜市の取り組みを讃える』 ものにならなかった。しかも、林市長自身、取り組みや認識の不足、今後の課題などを認めざるをえないことになった結果まで導きました。今のNHKにはできない番組だ、と思いながら見ました。」

このような応援をいただけるので、私は私の持論を自信をもって展開できます。本当に有り難うございました。

さて、問題は株式会社の配当についてです。この点についてはしっかり論じなければならないと思っています。次回に続いていきます。

 

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「どくろでショック」への素晴らしいアンケートに感謝!

「どくろでショック」への素晴らしいアンケートに感謝!

 

年長組で経験する「どくろでショック」の数遊びゲームは、共励保育園の研究会で考案されたものです。遊びながら数の概念を獲得するゲームですが、その裏に子供たちの社会性を育む意図が隠されています。

6月15日に行った保育参観で、年長組はこの「どくろでショック」を楽しんだのですが、参観をされた方から次のようなアンケートをいただきました。

見事にこのゲームの神髄をとらえ、文章で表現してくださっています。加えて、松居先生のご講演に関するご意見はとても重要な問題を含んでいますので、これは皆さまに是非読んでいただかなくてはいけないと思いましたのでご紹介いたします。

ちなみに共励保育園では、子供たちへの教育はとても大切と思っており、「数」と「言語」の教育については系統的なカリキュラムを組み、保育士たちも理念を学びがなら保育実践をしております。                      (長田)

 

〜保育参観感想〜

 

「どくろでショック」、ショックだった。

ダブルどくろのカードを引いたとき、そのショックは起こりやすい。

手持ちの豆を全て返す不運、そこがショックのポイント、ではない。

ゲームには勝ち負けがある。勝てば嬉しく、負ければ悔しい。

運だけが勝敗を左右するこのゲームでは、勝者となる機会も敗者となる機会も、みんなに公平に訪れる。誰もが、嬉しさも悔しさも体感することになる。

ダブルどくろのカードを引き、勝者の座が遠のく不運に泣きだす子、そして、その子を慰めようとする子供たち。そこがポイントだ。

同じようにダブルどくろのカードを引いたことがある子には、自分の経験をもとに、その子の気持ちを考えることができるのだろう。

泣いていた子は、やがて周囲の励ましを得てゲームに復帰する。勝者の時の記憶もまた、自らを励ますのだろうか。

子供たちがゲームに熱中しながら、知らず知らずのうちに他者への共感を身に着けていっている—— 私には、そう思えた。その姿こそがショックだった。

(年長組保護者)

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共励保育園の親子遠足(高尾山)

もうすぐ一丁平

恒例の高尾山親子遠足を行いました。山頂のはるか向こうにある一丁平まで。行きはケーブルカーに乗りますが、帰りは6号路を通って、全て歩いて下山します。

毎年、お父さんの参加が増え、今年は40名を越えました。平日の遠足なので、お父さんは会社を休んでの参加です。いろいろなご苦労をされて当日を迎えます。

朝8時半に集合、そして最終メンバーが登山口のケーブルカー改札口に辿り着いたのが午後5時過ぎ。これは新記録でした。保育園の遠足で、こんなに長い時間をかけるのは、他にはあまりないと思います。

たくさんのアンケートがお父さん、お母さんから届きました。今回は二人のお父さんのアンケートをご紹介いたします。

アンケート1
☆ 「これは歩けないだろう」娘から渡された地図を見て、そう思った。先月、練習で小宮公園まで行ったとは聞いていたが、練習が練習にすらならないような行程だったからだ。私は娘を背負って下山する自分の姿を思い浮かべた。しかし、私の予想は裏切られていく。「やっほー」と楽しそうに声をあげ、元気よく歩く子供たち。下山の時、少し疲労の色が見える娘が言った。「年長さんは諦めない!」年中時代の総合保育『わくわくキッズ探検隊』でのフレーズの引用だ。年少から続く総合保育が活きた瞬間だろう。諦めない子供たちは頑張って沢にたどり着き、元気に遊んで帰っていった。—歩ききれるー子供たちの力を確信して行程を組んだ保育園とその信頼に見事に応えた子供たちに私はただ驚くばかりだった。

お仕事は作家さんかな?

アンケート2
☆宏樹との2人っきりでの園の行事は今回の高尾山遠足がはじめてでした。そういう事もあり私は前もって会社に休みを希望し、仕事が入らない様に前日までに全て終わらせ、楽しみにしながら当日を迎えました。宏樹も「パパと行くのが楽しみ!!」とずっと言ってくれました。ママも行こうかなあと言うと「パパがいるから行かなくて良い!!」と本当にパパにとっては嬉しいことを言ってくれました。遠足が始まって最初から最後まで自分の足でしっかりと歩き、何ひとつ弱音を吐かなかった子供の姿を見てとても感動し、すごく愛しくなりました。3人の子供全てが可愛くて仕方ないのですが、宏樹は一番「子供らしい」子で、出来ることならこのままの宏樹くんで成長してくれたらなあと登山中感じていました。毎回共励の行事に参加する度にこの保育園に通っていて良かったと思います。

仕事に対する配慮をして親子遠足に参加する親心。ありがとうお父さん!

 

山頂では、お父さんたちにお願いして、「鯉の滝登り」というゲームをします。お父さんたちが、向き合って手をつなぎ、そろって並んでいくと、ベルトコンベアーのようになります。その上に子供たちがアンパンマンのようになって乗ると、お父さんたちが手を動かして、コンベアーの先の方に子供たちを運んで行きます。

子供たちの笑顔と、お父さん達の笑顔。全くお金のかからない遊園地です。子供たちより、お父さんたちの方が嬉しそうです。それを見ているお母さんたちも幸せそうです。

親子遠足は、みんなが子供の頃を思い出すことができる、とっても意味のある行事です。

鯉の滝登り

最後のパパが並んで子供を運ぶゲームで
みんながひとつになれてよかったとパパが言っていました。(アンケート3)

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BSフジ LIVE プライムニュースに出演しました。

2013年5月15日。BSフジのライブ・プライムニュースに出演させていただきました。

出演の依頼は前日14日にありました。杉並区の行政不服申請で大きくニュースに取り上げられていた待機児童問題は、安倍総理のウーマノミクス・”横浜方式に続け”との宣言もあり、今や林横浜市長は待機児童ゼロを実現させたヒーローとなっています。その橫浜方式についてどうかということで、番組から私に出演依頼があったのです。

夕方には担当者からテーマに沿った問題について、電話で質問をされ、それに答えた後、後半のワークライフバランスの問題についても発言してもらえるかとの依頼でしたので、即了解をし、出演を決断しました。

このプライムニュースでイケダハヤトさんを知り、イケダさんのご援助でブログも書くことができるようになりましたので、私にとってはとても価値のある番組です。そして、と、プライムニュースであれば、現場の持っている問題をある程度きちんと話す事ができるかもしれないと思ったからです。

さて翌日の朝、番組の構成表をファックスでいただくと、タイトルは『待機児童ゼロへ急改善 市長が語る”横浜方式”』ということで、とにかく”待機児童ゼロ”を実現させようとしている林市長の手腕と成果を誉め称えるような流れになっており、私の存在はオカズのようでありました。

しかし、なぜ、横浜保育室のような“便利な保育園”に対して異論を唱えている人間が、そこにコメンテーターとして採用されたのでしょうか?よく、考えてみました。つまり、プロデューサーは、何らかの意図をもって私を採用した。つまり、私の役割は、林市長の”横浜方式に異論をはさめ”ということだと理解したのです。

でも、ちょっと心配でしたので、松居和先生に電話し、もしフジテレビが了解してくれたら、一緒に出ていただけないかとお願いしました。

番組はライブですから、ちょっと言葉を間違えればとんでもないことになります。2週間ほど前に、森雅子少子化担当大臣がこのプライムニュースに出演したときは、隣に藤沢久美さんが居て、森さんを養護するように発言をされている場面を見ていたので、松居先生にその役割をしていただこうと思ったのです。

隣で支えてくれる人がいれば、勇気がでます。松居先生は一つ返事で了解してくださいました。

しかし、番組の構成と人選は既に決まっていて、変更の余地はありませんでした。そこで、覚悟を決め、一人でプライムニュースに乗り込むことにしました。
さて、15日18時15分前に、フジテレビからのお迎えタクシーに乗り込みました。

ところがです。中央高速は集中工事で高井戸まで2時間という渋滞表示。19時15分にはスタジオに到着して打ち合わせするとの段取りになっていましたが、国立辺りで車はぴたっと止まり、動きません。さて、どうするか?

担当ディレクターに電話すると、メドが見えたら連絡が欲しいといいます。遅れたら遅れたなりに対応するというのです。まあ、私の存在というのはその程度のものだということでしょう。

ノロノロ、ノロノロと、それでも車は進みましたが、高井戸辺りで、既に20時10分前。20時ジャストに番組が始まって10分経過した段階でも、私はまだレインボーブリッジの上にいました。「踊る大捜査線」気分です。

20時20分にやっとフジテレビの玄関に着きました。待っていてくれたスタッフと一緒に直ちにスタジオに入りました。もちろんノーチェックです。

既に、林市長、反町・八木アナウンサーはテーブルに座り、維新の会・橋本代表の問題がニュースとして放映されているのを見ているようでした。ニュース番組が終わり、コマーシャルになった段階で、私は席に着き、いよいよ本番です。持って行った資料とパネルを並べると、反町さんから、「パネルは、使わないでください。照明でハレーションを起こすので映らないから言葉で説明してください」と言われました。

さて、困りました。保育が抱えている問題について説明するには、いろいろなことを説明しなければならず、パネルを使えば短い言葉で説明できる考えていたからでした。

そのパネルを使ってはいけない。説明の手立てを奪われた私は、本当に困っていたのです。幸い、林市長は結構長い時間、橫浜方式について説明してくれましたので、気持ちを取り直すことができました。

私への最初の質問は「株式会社運営の保育所についてどう思うか」ということでしたので、やはり「国基準の不十分さ」を説明する以外に方法はないと決心しました。

その時、使おうとしていたパネルはこれです。この図は共励保育園の保育士・山村由希子が描いてくれたもので、国の保育士配置基準で保育をする4月の状況を示したものです。

そもそも1対6というのは、六つ子の面倒を見るということです。それを11時間から13時間もの長い間保育する。これは無理です。ですから、地方公共団体は国の基準に何らかの上乗せをして、この人間的でない保育の現状を和らげてくれていたのです。仮に橫浜市が4対1ということで加算をしてくれたとしても、4つ子を面倒見るということですから、イラストの保育士が、オンブにダッコ、それに保育士のエプロンをつかんでいる子、泣いて寄ってきた子、という具合ですからとても大変なのです。

この、「あまりにも不十分な国基準」ということを理解していただけないとすれば、私がいかに株式会社運営の保育所の問題性を説明しようとしても、チンプンカンプンになってしまうでしょう。私は、このイラストを使う事を禁止されてしまったのです。

もっとも、全くの打ち合わせなしにスタジオでライブ放送をしたのですから、反町さんとしても、事前に了解していないようなイラストを使うということについては、許可はできなかったのでしょう。

そのような訳で、私の前半の説明は、よく理解されないものになってしまったと思いますが、それでもその場に私を置いてくださり、質問を投げかけてくれましたので、私はちょっとは救われたのだと思います。

番組を見始めた段階で、息子や妻は、「どうなるだろうか、ハラハラ・ドキドキした」と言っていました。

(続く)

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イノベーション・オブ・ライフ

イケダハヤト氏ご推薦の世界で最も影響力のあるマネジメント50人(Thinkers50)で第1位を獲得したクリステンセン教授のハーバード・ビジネススクールの最終講義「イノベーション・オブ・ライフ」(クレイトン・M・クリステンセン著)を読みました。

イケダハヤト氏は、共励保育園にまで足を運び、3時間半の取材後、ご自分のブログに共励保育園の保育について印象を書いてくださいました。その後、拙著「便利な保育園が奪う本当はもっと大切なもの」についてイハヤト書店で紹介してくれています。

http://www.ikedahayato.com/index.php/archives/20136(イケダハヤト氏の感想)

http://www.ikedahayato.com/index.php/archives/20150(ノマド・ワーキングについて)

さて、表題のイノベーション・オブ・ライフ、この本にはとても大切なことが書かれています。子を持つ親のための必読書です。

「ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ」(How will you measure your life.?)と副題し、豊かな人生を送るために、ハーバード・ビジネススクールを卒業する若者へ贈る言葉としてまとめられたものです。

その中の「人生の投資を後回しにするリスク」(102ページ)には、次のように記されています。

『とくに前途洋々な若きエリートたちが陥りがちな間違いは、人生への投資の順序を好きに変えられると思いこむことだ。たとえばこんなふうに考える。「いまはまだ子どもたちが幼くて、子育てはそれほど大事じゃないから、仕事に専念しよう。子どもたちが少し成長して、大人とおなじようなことに関心をもつようになれば、仕事のペースをおとして、家庭に力をいれればいいさ」。 さて、どうなるだろう? その頃には、もうゲームは詰んでいるのだ。人生の試練を乗り越えるためのツールを子どもたちに与えるには、それが必要になるずっと前から・・たぶんあなたが思っているはるか前から・・子どもに投資しなくてはいけない。』

以上のように前書きして、生後数年間の子どもへの関わり方がいかに大切かを示します。ハーバード・ビジネススクール版「三つ子の魂100までも」です。

生後2年半までの、「親の語りかけ」が与える影響はとても重大で、この語りかけについては、単に子どもに何かを語りかければいいというわけではなく、「仕事の話」(用向きの話)という子どもに一方的に指示する言葉がけより、「言葉のダンス」という親子で楽しく言葉を交わす言葉がけの影響がとても大きい事を知らせてくれます。

そして、子どもたちが学校にあがってからの追跡調査でも、子どもたちが生後30ヶ月間に聞いた言葉の数と、成長してからの語彙と読解力の試験の成績とは、とても強い相関(0.78)があったとのことでした。

同じクリステンセン教授の著書「教育×破壊的イノベーション」の第6章「幼年期が生徒の成功に与える影響」には、幼稚園入園前になされるべきことがうまくなされれば、学校の仕事はかなり楽になるとして、次の3つの事をあげています。

1.幼児期に知的能力を開発すること。
2.強い、肯定的な自尊感情(核となる自己像)を養うこと。自尊感情は生涯にわたって育まれるが、その基盤は幼児期に確立される。
3.生涯にわたって学習を継続する動機となる、知的好奇心を触発すること。

これらは、共励保育園の総合保育の実践で子どもたちが獲得するようカリキュラムに組まれている内容となっています。

さて、仕事ばかりに心を奪われている親や政治家たちに、クリステンセン教授は次のように助言しています。

『人を雇って入学前の語りかけに成功していない親の代わりをさせる計画に資金を提供するよりも、親になる前の子どもに、親になるとはどういうことなのかを教えた方がおそらく効果が高いはずだ。(中略)生後間もない時期にどのような方法で子どもとふれあえば、子どもの学業面での成功を助けてやれるかという知識は、世代を超えた学業不振と貧困の悪循環に子どもとともにとらわれてきた、スラム街の若いシングルマザーに大きな利益をもたらすだろう。』

『また、この知識は将来の共働き夫婦にも役立つだろう。親になったばかりの共働き夫婦は、出産後できるだけ早く職場復帰しようとするあまり、乳幼児を早い時期から保育士の手に委ねることが多い。だが大勢の子どもを預かる保育士は、仕事の話(用向きの話)で手一杯なのだ。』(156ページ)

この助言は、ハーバード・ビジネススクールからの助言です。子供を保育園に預ける事ばかりに懸命になっている日本の親の方たちも、一歩立ち止まって、クリステンセン教授の助言に耳を傾ける必要があると思います。

親は、保育園には限界があることを、まず第一に知らなくてはいけませんし、「あまりにも不十分な国基準」だけで運営される株式会社運営の保育園では、「言葉のダンス」がどれほど保障できるかは、大いに疑問なのです。

どの子も自分のお母さんが、世界一大好きですし、お母さんとの対話(言葉のダンス)を望んでいます。その言葉のダンスは、子どもが言葉を獲得するずっと前から(生後12ヶ月が一番大切とのこと。また、胎内にいる間から子どもに語りかけることはとても大切と言われる方も多いです。)必要で、大切であるということは、やはり子どもが小さいうちは(特に0歳や1歳の子どもたちに関しては)、親が自分で育てることが大切のようです。

親だけでは大変ですので、子育て広場を利用すれば、子育てはとても楽しい体験になるはずです。012歳の子供を母親と分離させてしまう保育園の数を増やすより、親子で一緒にいられる子育て広場の方が、子どもにとっても、お母さんにとってもメリットはずっと大きいのです。それに、無理に保育園に預けようとしなくてよいのですから、待機児解消の切り札にもなります。

良識的な保育者は、集団での保育や教育は3歳からが望ましいと思っていますし、クリステンセン教授が指摘するように、012歳期での親との関わりが、後の集団保育・教育の質を支えるというのは、保育現場でも同意見です。3歳以降の集団保育が良い効果を持つことができるのには、012歳児期の親との関わりがとても大切だということです。

安倍総理が3歳までの育児休業を推進してくれることは、子どもたちにとって福音となります。お母さんにとっても、これは喜ばしいことなのです。それを、ご自分の仕事のキャリアと引き換えにするというのでは、あまりにももったいないのです。キャリアは何とか取り戻せますが、子どもの0歳や1歳の時期を取り戻す事はできないからです。

キャリアが取り戻せないと思い込むとしたら、会社がそのように仕向けているからでしょう。子育てを終わってから仕事に戻って、とても立派な成績を残している女性もいると聞いています。森雅子少子化担当大臣もそうだと思います。

20年経てば、0歳の子は20歳になります。社会に出てきた子どもたちが、よく育つかどうかは、012歳の頃の親との関わり(言葉のダンス)に強い関係があるとすれば、子育て時期のお母さんに対する配慮は、会社への投資であると社長さんも思った方が良いのです。

会社の社長さんが、若者を採用する段階で、社会的な力がないと悲鳴を上げていると聞いていますが、子どもが012歳のときに投資が大切だというクリステンセン教授の助言に耳を傾けるべきだと思います。これは、イマジネーションの問題でしょうか?いや、科学的に調査した結果、引き出された結論です。脳科学的にも証明されるでしょう。

日本の会社の社長さん、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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森まさこ少子化担当大臣に期待する!

5月6日の午後10時から放映された「ニッポンの大疑問αーどうする?少子化対策」(BS日テレ)で、森まさこ少子化担当大臣が、日本の子育てに、希望が持てるような発言をしてくださり、大変嬉しい思いを持ちました。

録画をしなかったので、発言の正しい内容は再現できませんが、私が感じたことを述べたいと思います。

以前、BSフジの「プライムニュース」に登壇されたときは、そばにいた藤沢久美さんがよく話され、森さんはあまり語らない人だと思っていましたが、その印象は消え去りました。

今回、森大臣は、とても見識のある意見を述べて下さっています。

特に母親の働き方について、女性のアナウンサーに「あなたは、お子さんをお持ち?」と逆質問をしてから、ご自分の体験を語り、「子供を二人育てながら、(長時間?)働くなんてムリ!ムリ!」と言い切っていたところが、とても潔かったです。

また、統計数字を使って「日本人絶滅危惧種」になってしまうということを、おっしゃっていましたが、その言葉の裏には、「子育てを大切にしないと」という意味が含まれているようでした。そうです、「子育てをしない哺乳類は絶滅危惧種になります。」

世の中では、働く女性から、「3年の育児休業は現実離れしている」との意見が多いようですが、森少子化担当大臣は、「働きながら子育てをしている人は何パーセントか知っていますか? 約25%ですよ!残りの75%は自分の手で子育てをしています」と発言し、子どもたちを保育園に預けたい人たちばかりの意見だけではなく、子供を自分の手で育てたいと思っている大多数の人達の意見を尊重しなくてはいけないことを強調され、働き方の見直し、いろいろな形の働き方が認められることが大切であることを訴えておられました。

そうです、子供が小さい内は自分の手で育てたいという母親は、国立人口問題研究所の出生動向調査でも、まだ69.5%います。埼玉県では、幼稚園に通う子どもたちは、70%だそうです。

マスコミは、ご自分達がそうだからかもしれませんが、待機児解消を叫ぶ一部の発言力の強い人達の意見を取り上げ過ぎのような気さえします。

森大臣は、少子化問題は、結婚しない若者に原因があり、経済的状況や若者の働く環境を整える策がまず取られなくてはならないと断言されていました。私もその通りだと思います。

子どもたちが求めて止まないお母さんを長時間働かせるより、若者が働く方が絶対に良いはずです。

いくら昨今の若者が外国の若者と比べて見劣りするからと言って、(これはある証券会社の支店長さん(元人事部長)がはっきり申していたのですが)、やはり日本の若者を育てていく責任は会社にはあるのだと思います。

尾木直樹さんの発言は、良くもあり、悪くもありでした。

株式会社の運営する保育園の危うさについては的確に指摘しておられましたが、「少子化対策には、非嫡出児も多いに認めてどんどん生んでもらうことがよい」などと発言されました。一体その子どもたちを誰が育てるのでしょうか。

決して、差別をするわけではないのです。夫婦揃っていても、一人の子供を育てるのは、とても難しいのです。我々保育者も一生懸命援助はしますが、やはり無理がでてきます。

「保育園に預ければ、子供たちの幸せが確保される」とは、とても言い切れない状況が広がっている以上、私たち保育者は保育の現場の状況をしっかり訴えなくてはならないのだと思います。

横浜の待機児を解消した事例は、待機児問題解消策の決定打のようにマスコミに取り扱われており、安倍総理も「横浜に続け!と明言されておりますが、あれで大丈夫でしょうか。

多分、横浜市の待機児解消策は、それ程遠くない将来に、問題が噴出するような気がします。すでに問題点も報道されているようです。5年後、横浜の小学校がどんな状況に見舞われるか。私は、学校の先生がその答えを示してくれると思っています。

イノベーション・オブ・ライフの著者 クレイトン・M・クリステンセンは、問題の一部のスナップショットを見ただけで対策・施索を立てることの愚かさを伝えてくれています。

全体像を理解できる人が施索を立てるのであれば、物事に必ず付随する裏表の問題について、少しは対応が可能にはなると思うのですが、待機児対策を見る限り、一部の強い意見によって、際立った問題だけに焦点が当てられ、その問題を解決するよう政治や行政に迫る強い動きが、結局問題を更に悪化させてしまうのではないかと感じられるのです。これは愚かなことです。「群盲像をなでる」にならないようにしてもらいたいものです。要は、現実の起こっている問題の真の出所を見つけることが必要なのです。そこを曖昧にすれば結局問題の解決には至らないのです。

さて、保育士は、保育の知識の欠けている総合規制改革会議のメンバーに、その誤りを教えてあげなければなりません。「子供たちのことを考えようとしない、考えることができない人達が、国の将来を語ることはできません。」

以上

 

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